広島の選挙区割りを解説!10増10減に伴う小選挙区再編と比例代表も【私の選挙区はどこ?】

広島の選挙区割りを徹底解説!2022年以降の変更も?

衆議院の解散や選挙区再編など、最近広島では選挙区に関する話題が多いですね!しかし、自分の住んでいる地域がどこの選挙区で誰が当選しているのかも、よくわからないという人も意外と多いのでは?

実は第100代総理大臣の岸田文雄氏も、広島の選挙区で選出された衆議院議員なんですが、どこの選挙区なのかピンとこない人も多いかも。

そこでこの記事では、広島県の選挙区割りについて解説します。2022年11月18日には改正公職選挙法が国会で可決されたため、2023年以降の新しい選挙区割を確認したいという方にもおすすめです!

なお、そもそも選挙区ってどういう制度なの?という人は、以下の記事で簡単に解説しているのでぜひ参考にしてみてください!

選挙区制とは?比例代表との違いや広島の選挙区も簡単解説

広島の小選挙区割りとは?【衆議院選挙】

広島県の選挙区割りの2023年の変化

まずは、2023年から変わった広島県の衆議院選挙区割りについて見ていきましょう。以下の表が、新しくなった選挙区割りをまとめたものになります。

1区

広島市(中区・東区・南区)・安芸郡(府中町・海田町・坂町)

2区

広島市(西区・佐伯区)・大竹市・廿日市市

3区

広島市(安佐南区・安佐北区・安芸区)・安芸高田市・山県郡(安芸太田町・北広島町)

4区

呉市・竹原市・東広島市江田島市安芸郡(熊野町)・豊田郡(大崎神島町)

5区

三原市尾道市・府中市・三次市・庄原市・世羅郡(世羅町)・神石郡(神石高原町)

6区

福山市

2022年以前の選挙区割りから変わった点としては、東広島市や安芸郡などからなる旧広島4区が解体され、他の選挙区に統合されています。また、江田島市が全て新たな4区に入るほか、現在市内で選挙区が分断されている三原市・尾道市も市全域が同じ選挙区になるよう改善されました。

この2023年以降の選挙区割りを地図に示したものが以下の画像です。

2023年以降の広島の小選挙区割り

再編前の選挙区割りは以下の通りです。選挙区の数が1つ減少したことになりますね。

1区

広島市(中区・東区・南区)

2区

広島市(西区・佐伯区)・大竹市・廿日市市・江田島市(江田島町を除く)

3区

広島市(安佐南区・安佐北区)・安芸高田市・山県郡(安芸太田町・北広島町)

4区

広島市(安芸区)・三原市(大和町)・東広島市(安芸津町を除く)・安芸郡(府中町・海田町・熊野町・坂町)

5区

呉市・竹原市・三原市(本郷町)・尾道市(瀬戸田町)・東広島市(安芸津町)・江田島市(江田島町)・豊田郡(大崎上島町)

6区

三原市(大和町と本郷町を除く)・尾道市(瀬戸田町を除く)・府中市・三次市・庄原市・世羅郡(世羅町)・神石郡(神石高原町)

7区

福山市

この2022年以前の選挙区割りを地図に示したものが以下の画像です。

2022年以前の広島の小選挙区割り

2022年以前の広島の選挙区割りについては、以下のInstgaram投稿で以前紹介しています。イラストで見たいという人はぜひご覧ください。

なお、おなじく国政選挙の参議院議員選挙については広島県全体で1つの選挙区となっています。

広島は比例代表制ではどこの選挙区?定数は変わるの?

広島の比例での選挙区を解説

続いては、比例代表制において広島はどこの選挙区に属するのかを見ていきましょう。ちなみに、比例代表では選挙区という表現ではなくブロックという区分に分かれています。

まず、衆議院選挙についてですが、広島県全域が中国ブロックに属しています。中国ブロックは他に岡山県と山口県、鳥取県と島根県を含めた中国地方で形成されています。

衆議院選挙の中国ブロックは2023年から定数が10議席となっており、衆議院小選挙区と同じく1議席減少しています。

この比例代表の10議席は、中国ブロックにおける比例投票での各政党の得票数に基づいて、各政党に分配されます。各政党は中国ブロックの比例名簿を作成し、名簿の上位から順に当選する方式です。

続いて参議院選挙についてですが、参議院では全国比例での投票となっており、地域に関係なく全国の候補者もしくは政党に投票する形になります。

なぜ選挙区再編をするの?10増10減がキーワード

広島の選挙区が変わる!10増10減と再編とは

広島の選挙区割りが再編されるのは、選挙区割りにアダムズ方式が導入されるためです。アダムズ方式とは、人口に応じて選挙区(議席)を割り振る計算方法となります。詳しく知りたい人は、以下の記事で特徴や計算例などを解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

アダムズ方式とは?計算方法やメリットデメリットをわかりやすく解説

2022年11月18日の参議院本会議で改正公職選挙法が可決されてから、アダムズ方式は徐々に導入されていく予定です。2023年からの選挙区再編は、広島含む全国で2020年の国勢調査の人口をもとにしており、選挙区が新しく10区追加されて、既存の選挙区が10区減るので10増10減と呼ばれています。

このアダムズ方式が導入されるのは、1票の格差を是正することが目的となっています。

1票の格差とは、選挙区ごとの人口の違いによって、1議席当たりの有権者数が選挙区ごとに異なる事を指します。1票の格差がある状態では、ある選挙区では他の選挙区より得票数が少なくても当選できる、といった事態が起こります。

1票の格差については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください!

1票の格差とは?問題点や解決策、広島への影響も解説

あなたの住む地域はどこの選挙区?

広島の選挙区割りと、選挙区再編の経緯について見てきました。あなたが住む選挙区がどこなのか、把握できましたでしょうか?

選挙区の再編があったので、該当地域に住んでいる方は間違えないようにぜひご注意ください!

もしも他にも何か知りたいことがあればぜひコメントをSNSやコンタクトフォームからお寄せください!

よくある質問

広島の衆議院小選挙区割りは?

広島の小選挙区は2023年の選挙区再編以降は6つに分けられています。

これは、2022年11月18日の国会で改正公職選挙法が可決されたことをうけての変更で、2022年以前の7選挙区から1つ減ったという結果になります。

なぜ広島の選挙区が変わったの?

人口の変化に伴い、1票の格差を是正するためにアダムズ方式という計算方法が導入されました。

これに伴い、2020年の国勢調査をもとに広島県内の人口の変化を選挙区割りに反映するため、選挙区の再編が行われました。

この記事を書いた人

武本 裕紀

Youth Vote! HIROSHIMA 共同代表。 広島在住の大学生・フリーランス。 大学進学で広島にやってきて今に至る。 在学中の経験から政治に興味を持ち、政治家の広報を手掛けたり、選挙を手伝うなど様々な現場を経験。 気軽に政治に触れられる機会が足りないとの思いから当メディアを設立。
著者情報ページ

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武本 裕紀

Youth Vote! HIROSHIMA 共同代表。 広島在住の大学生・フリーランス。 大学進学で広島にやってきて今に至る。 在学中の経験から政治に興味を持ち、政治家の広報を手掛けたり、選挙を手伝うなど様々な現場を経験。 気軽に政治に触れられる機会が足りないとの思いから当メディアを設立。
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