選挙があるけど、投票日に投票に行けないなんてこと、ありますよね。そんなあなたにおすすめなのが期日前投票という制度です。決められた投票日以外にも投票ができるため、学校や仕事の帰りに手軽に投票ができますよ!
この記事では、そんな期日前投票のやり方や必要なもの、投票できる機関や時間などをまとめて解説します。
目次
期日前投票とは
期日前投票とは、投票日(選挙期日)でなくても、投票日と同じく投票できる制度です。
そのため、投票日に仕事や学業、プライベートの予定などで投票に行けないという人でも期日前投票を行うことで選挙に投票することが可能となります。
期日前投票のメリットとは
期日前投票には、投票を行う私たち有権者側と、選挙事務を行う各自治体の選挙管理委員会の双方にとってメリットがあります。
- 有権者は投票日以外でも投票が可能
- 有権者にとって投票の手続きが比較的簡潔
- 選挙管理委員会にとっても選挙事務が比較的簡潔
まず、私たち有権者にとってのメリットは、やはり投票日に都合がつかない場合でも投票できるという点です。投票日は日曜日であることが多く、予定が入っていたり、投票のためだけにわざわざ外出したくないという人にもピッタリですね。
また、私たち有権者のメリットとして手続きが簡単であるという点も挙げられます。期日前投票と同じく投票所以外で投票できる方法に不在者投票がありますが、こちらは煩雑な手続きが必要となってしまいます。
期日前投票と不在者投票との違いについてはこの記事の終盤で解説しています。不在者投票についてすぐに確認したいという方は、以下の記事でわかりやすく解説しているのでぜひ参考にしてみてください!
この不在者投票よりも手続きが簡単であるというのは、自治体の選挙管理員会にとっても同じことが言えます。そのため、投票する側と取りまとめる側の双方にとって有益な精度だと言えますね!
期日前投票は何日前から?いつまでできるの?
期日前投票が便利だと言われても、いつからいつまで投票できるのかがわからないと、実際に投票に行けないですよね。
そこで続いては、期日前投票が可能な期間と時間帯についてご紹介します。
期日前投票ができる期間
期日前投票ができる期間は、原則的に告示日(公示日)の翌日から投票日の前日までとなっています。
しかし、期日前投票所によっては開設日が遅く、期間が短い場合もあるため、最寄りの期日前投票所の解説されている期間を事前に調べてから向かうことをおすすめします!
期日前投票所は役場やその出張所などに開設される場合も多いですが、期間中であれば平日・土日祝を問わず期日前投票が可能です。
期日前投票は何時から何時まで?
期日前投票は、原則的には通常の投票日と同じく8時30分から20時までとなっています。
しかし、期間と同じく、期日前投票所によって開始時間や終了時間が異なる場合があるため、朝や夜に期日前投票に行きたい場合には事前に調べてからいくといいでしょう。
近くの期日前投票所はどこ?広島の大学にあった事例も
期日前投票所は、市区町村役所やその出張所・支所に開設されることが多いです。あなたの選挙区内の期日前投票所に行くことになるため、基本的には最寄りの役所に行くと考えてよいでしょう。
また、その他にも、各自治体によって商業施設などに設置されていることもあります。
過去の広島の事例では、2021年の衆議院議員選挙ではフジグラン東広島の店内に期日前投票所が設置されました。また、2017年の衆議院議員選挙では広島大学や広島国際大学など、大学内にも期日前投票所が設置されていたことがあります。
期日前投票のためにわざわざ役所に行きたくない人は、商業施設などに設置されていないかを確認してみてもよいかもしれませんね。
なお、投票券ハガキに記載されている投票所は投票日に開設される投票所となっているため、期日前投票はできないことに注意が必要です。
投票券のハガキを忘れた!期日前投票に必要なものは?
外出の際に気軽に立ち寄れることが期日前投票のメリットですが、いざ言ってみようと思っても何か準備があるのではと不安な人もいるのではないでしょうか?
そんなあなたのために、期日前投票の準備についてまとめていきます!
期日前投票は本人確認ができれば手ぶらでいい
結論から言うと、期日前投票は手ぶらで行って投票できます。
もちろん、投票券のハガキがあればスムーズに投票できるのですが、投票券を持っていかなくても期日前投票所で本人確認ができれば投票自体はできるのです。
この際、本人確認ができる身分証があれば、それを提示することで本人確認が可能となります。また、身分証が無くても名前や住所などをその場で確認できれば期日前投票が可能です。
投票券を持たずに外出していたり、そもそも紛失してしまったとしても気軽に投票に行ってみてくださいね!
期日前投票の理由が必要?宣誓書の書き方
期日前投票を行うためには、理由の提示が必要となります。その理由を提示する書類が期日前投票宣誓書です。
期日前投票宣誓書は投票券のハガキ裏面にあるため、自宅で記入して持参することでスムーズに投票できます。また、投票券が無くても期日前投票所にも用意されているので、その場で記入して提出も可能です。
この際に、「なぜ期日前投票を希望するのか」の理由が必要となります。以下のような選択肢が用意されているため、該当するものを選択しましょう。なお、一部わかりやすいように表現を変更しています。
- 仕事、学業、地域行事の役員、本人または家族の冠婚葬祭等に従事
- 1以外の用事または自己のため、選挙区外もしくは選挙区内の投票区域外に外出・旅行・滞在
- 病気、けが、出産、身体の障がい等のため歩行困難
- 住所移転のため、県内の他の市区町に移住
- 天災または悪天候により投票所に到達することが困難
多くの場合、1もしくは2の中に該当すると思われます。
なお、期日前投票所にて実際に投票を行う際に、あなたの1票を無駄にしないための正しい投票用紙の記入法などについては、以下の記事で解説しています。不安な方はぜひ参考にしてみてください!
選挙で無効票になるのはどんな票?白票を投じる意味や画像例も
期日前投票と不在者投票の違いは?
期日前投票のメリットでも少し触れましたが、投票日以外に投票する方法として、期日前投票のほかに不在者投票というものがあります。
これらの違いとしては大きく分けて以下の2点が挙げられます。
- 投票場所が選挙区内か選挙区外か
- 投票の手続き
なお、不在者投票については以下の記事でわかりやすく解説しています。詳しい手続きなどはここでは省略するので、興味のある人はこちらもぜひご覧ください。
1.投票場所が選挙区内か選挙区外か
期日前投票と不在者投票の明確な違いとして、投票を実際に行う場所が挙げられます。
期日前投票は選挙区内の期日前投票所にて投票を行うことに対し、不在者投票は文字通り選挙区に不在の場合に選挙区外から投票を行います。
投票期間についてはどちらも同じですが、不在者投票では投票した場所の選挙管理委員会から投票先の選挙管理委員会までの郵送が必要なため、実際には不在者投票の方が少し短いと考えておくとよいでしょう。
2.投票の手続き
期日前投票と不在者投票では、投票の手続きも大きく異なります。端的に言えば、期日前投票の方が手続きはかなり簡潔です。
期日前投票の場合、期日前投票所に行って宣誓書を提出し、投票を行うだけで手続きは完了します。
しかし不在者投票の場合、以下のような手順を踏む必要があります。
- 選挙管理委員会の窓口もしくはWebサイトから不在者投票宣誓書兼請求書を入手
- 不在者投票宣誓書兼請求書に必要事項を記載し、郵送もしくは持参
- 投票用紙など必要書類が書留で届く
- 届いた書類を投票所に持参し、記載して提出
上記のように不在者投票の手順は複雑かつ手間がかかるため、期日前投票の方が簡単であると言えますね。
1票を無駄にしないよう、期日前投票を活用しよう!
投票日のスケジュールを考えると選挙に行くか迷っている、そんな人におすすめな期日前投票について解説してきました。
手ぶらで外出のついでや帰宅途中に投票できるということで、選挙に行くハードルもぐっと下がったのではないでしょうか?
これを機会に、ぜひ直近の選挙について投票するかどうか、誰に投票するのかなど考えて見てください!
もしも他にも何か知りたいことがあればぜひコメントをSNSやコンタクトフォームからお寄せください!
よくある質問
期日前投票はいつからいつまで?
期日前投票は原則、選挙の告示日(公示日)の翌日から、投票日の前日(選挙期間の最終日まで)で可能です。また、時間は8時30分から20時までとなっています。
ただし、期日前投票所によって開設日や投票可能な時間は異なる場合も多く、投票に行く前に確認することをおすすめします。
期日前投票はどこでできる?
期日前投票は、選挙区内に設置される期日前投票所でできます。
期日前投票所は、市区町村役場やその支所・出張所に開設されることが多く、自治体によっては商業施設や大学内にも開設していることがあります。
期日前投票は手ぶらでもできる?
期日前投票は、当日手ぶらでの投票が可能です。
なお、その際には本人確認が必要となります。そのため、スムーズに投票したい場合は投票券のハガキを持参することをおすすめします。
本人確認については、身分証をもって居なくても個人情報の照合ができれば投票できますが、身分証があるとより手早く投票に移ることができます。